リンテックは、環境配慮をブランドコンセプトとするフィルムベースのラベル素材「カイナス」シリーズについて新製品を発表。表面基材と粘着剤にポリエステル系樹脂を使用することで、PET製容器とのモノマテリアル(単一素材)化を実現したラベル素材「MMP」を上市した。
シール・ラベルの粘着剤は、粘着力を発現しやすいなどの理由からアクリル系が一般的。PRT製容器とは材料が異なるため使用後は容器からラベルを分離させる必要があり、これがリサイクル効率低下の一因と目されている。
リンテックは今回、ラベルが容器に残った場合でもリサイクルの妨げとなりにくいポリエステル系の粘着剤を開発。表面基材と同質素材で構成したMMPがシリーズに加わった。
同ラベルには表面基材に特殊な表面処理が施され、同社によると「PETボトルの洗浄工程で行われるアルカリ温水洗浄で、印刷されたインキを剥がして除去することも可能」だという。これによりリサイクル時の異物混入を抑制する。
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(2022年12月1日号掲載)