UPMラフラタックは2024年3月26日、ラベル向け粘着紙に多く採用されいているアクリル系粘着技術を用いたPE基材のフィルム系印刷用粘着紙で「RecyClass」の認定を取得したと発表した。同カテゴリーでの認証は、同社が初となる。
RecyClassはベルギーに本部を置く非営利団体で、業界の垣根を越えた枠組みで、プラスチック包装のリサイクル性向上とプラスチック廃棄物のトレーサビリティ促進を推進している。欧州では、透明かつ公正なリサイクルプラスチックの認定期間として広く認知されており、同認定を受けたパッケージ製品は持続可能な社会に貢献するものであることを保証している。
近年、ブランドオーナーや一般消費者は、パッケージのリサイクル適正など、持続可能な開発目標を元に設計された製品を求める傾向にある。同社では、今回承認された素材を活用し、リサイクル適正の高い日用消費財製品向けラベリングソリューションを積極的に展開することで、ラベルユーザーのニーズに適切かつスピーディーに応えられるとしている。
EMEIAフィルム & スペシャルズ戦略ビジネスユニットで食品・ HPCビジネスディレクターの Katja Kivelä 氏は次のように述べている。
「当社は、持続可能な循環型未来に向けてさまざまな取り組みをしている。大きなテーマの一つが、プラスチック包装をリサイクル可能にすることだ。ラベルは、軟包装や包装フィルムにおいて、情報の伝達手段として機能しているだけでなく、クロージャーシステムなどの機能的な目的も提供している。こうした背景の中、当社では、再生PE系フィルムを使用した軟包装向けにRecyClass 認定のリサイクルラベルソリューションを提供できる初の粘着ラベル原紙メーカーであることを誇りに思っている」