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「JAPAN SHOP 2024」など15日(金)まで東京ビッグサイトで開催中。粘着シートへの展開も各社から

日本経済新聞社は2024年3月12日(火)~15日(金)の4日間、東京ビッグサイト東・西展示棟で、これからの日本の街づくり・店づくりを支える様々な製品やサービス、ソリューションが集まる「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」(「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「ライティング・フェア」「IFFT東京国際家具見本市」「リテールテックJAPAN」「SECURITY SHOW」「フランチャイズ・ショー」「店・食・観光 トレンド展」「Good 家電 Expo」の9展示会で構成)を開催している(「フランチャイズ・ショー」「店・食・観光 トレンド展」「Good 家電 Expo」は3月13日からの3日間の開催)。

第53回店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」(東4ホール)では、「サステナブルな未来のためのデザイン&テクノロジー」をテーマに、サスティナブルな空間や人の五感に訴求する店舗運営に役立つディスプレイ方法などが広く紹介されている。

粘着シート類や同シートへの出力関連では、エイブリィ・デニソン・ジャパン(小間番号・JS4221)が、自動車や店舗の壁装飾など向けに環境配慮型粘着シートを出品。

従来、バスや自動車などへのラッピング、店舗装飾用フィルムは塩ビ基材が主流だったが、同社では環境配慮のためウレタンやオレフィン系基材のラインアップを新たにラインアップ。耐候性や貼りやすさも従来品と同等、としている。粘着シートの施工性についても、貼付位置を決める際に貼付面をスライド移動させていても対象物には貼り付かず、場所決めしたのち圧着することでしっかりと貼付することができるなど、扱いやすいものとなっている。会場では各種使用用途に応じ、「粘着剤」「基材」「耐候性」の組み合わせについて詳しく紹介している。

ミマキエンジニアリング(小間番号 JS4208)は、「大きく広がるデジタルプリント​~インクジェットだからできる建装材への多彩なデジタルプリント~」をコンセプトに出展。

展示会初披露となる大判インクジェットプリンタ(IJP)「JFX600-2531」を出品し、各種デモを実施中。LED-UVの同機では、従来機種と比べ、印字スピードと品質を向上させている。

このほか、ロールtoロールのエコソルベントIJP「JV330 Series」や、プリント&カット対応のUV-LED方式インクジェットプリンタ「UCJV330 Series」のほか、カッティングプロッタなども展示。壁施工セミナーなども、ブース内で装飾の事例を見せながら実施している。

ローランド ディー.ジー.(小間番号 JS4151) は、壁装飾専用メディアへの出力で、新たなエンボス表現を提案。24年1月に発表された新型インクジェットプリンタ「Dimensor S」では、フルカラー印刷と最大1.5mmのエンボス表現を1工程でできる点について、ブース内の各種出力物で訴求している。

同機では、ストラクチャーインクを使用し印刷後に熱をかけることで、インクが吐出されなかった部分のみ専用メディアが発砲して盛り上がり、吐出されなかった部分は変化がないことにより、エッジの立ったエンボス表現が可能になるというもの。

ローランド ディー.ジー.は23年10月に、リトアニアに合弁会社DG DIMENSEを設立。同社で開発・製造されたユニークな立体的エンボス表現が可能なデジタルプリントソリューション「DIMENSE(ダイメンス)」の販売とサポートを全世界で順次開始している。従来、同様の表現はUVIJによる積層印刷でも可能だったが、複数工程になることとUVによる臭いなどの課題もあった。同機は水性インクを使用するため、臭いの問題も発生しない。

五感に訴え人の記憶に残る店舗演出の可能性について訴求するため、ブース内では、白の専用メディアに出力したのち、数色の塗料を重ね塗りして表現した高級店舗向け装飾事例(写真)も造作している。

なお、同社では、Dimensor Sにおけるエンボスデザインのデータ制作工程は、ラベル向けIJP機で行う内容と同様と話す。

 

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