【2013年4月12日】欧州市場のスーパーに入ると、鮮やかな商品ラベルやPOPラベルが目に飛び込みきて、見慣れない食材やパッケージ・ラベルとあいまって、購買意欲をかき立てられる。
【ピンクの値引きシール】
生鮮食品売り場では、サラダ用にレタスなどが一口サイズにカットされた状態でパッケージ化されているものが多い。購入し家で水洗いすればすぐに食べられる形態での販売が全体的に多い。
レタスのパッケージは、軟包材の上部3分の1に薄い緑色で印刷され、レタスの緑の色合いと絶妙なバランス感をかもし出している。そのパッケージにピンク色の値引きシールが貼付。ラベルデザインそのものは決して派手ではないが、売り場全体を見た時に、値引きラベルがまず目に飛び込んでくる。
日本の場合は、値引き価格部分が黄色地で、文字と外枠を赤色で表示するシールがほとんどだが、欧州のスーパーマーケットの場合、ピンクと白地に値引き額は黒文字で、という色使い以外。ラベルデザインとしてはシンプルなのに、商品パッケージ全体ではいいアクセント使いになっている。また、表示方法についても、日本では、値引きシールには「50円引き」などと金額をずばり表示するのが主流だが、欧州スーパーマーケットの値引きシールには「-30%」などと値引き率を表示する方が多く見受けられる。
【種類別に色分けされた精肉向けサーマルラベル】
精肉などのサーマルラベルもユニークで、鶏肉、豚肉、牛肉でラベルのサイドが色分けされている。例えば、鶏肉は黄色、豚肉はピンク、牛肉はオレンジというように。
日本のようにそれぞれ売り場を分けなくても、このラベルであれば、肉の部位やおろし方によってそれぞれ異なる肉の種類をまとめることもできる。
欧州は、値引きシールやサーマルラベルだけでなく、商品ラベルについても蛍光色を中心とするビビットカラーの採用が多い。そのため、1品種で多品種の商品が棚に並んでいても、売り場で消費者が迷わずに商品選択できるだけでなく、華やいだ気分で買い物ができる環境となっている。
【サラダに透明粘着ラベル】
日本での採用も近年見かけるようになってきたが、欧州では、サラダなどデリカテッセンに透明粘着ラベルが多く採用されている。やはり、こちらもオレンジやブルー、イエローなどのラベルと共に。
ラベルの文字は白で印刷され、見た目だけでその商品に高級感を感じる。
果たしてそれは、普段こうした売り場を見なれていないせいだけなのだろうか…。