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ラベル新聞メールニュース[2025年1月16日]
発行:ラベル新聞社
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皆さんこんにちは。ラベル新聞社メルマガ編集部です。
食品の値上げが連日、日刊紙やテレビのニュースで報じられています。
生鮮食品では特に葉物野菜の価格高騰が顕著で、都市部のスーパーでは
キャベツ1㎏が平年比約3倍、白菜も同約2倍となるなど、まるで高級
食材のような状況。これまで価格安定とされてきたキノコ類も値上げの
傾向にあるようです。スーパー関係者の話によると「葉物野菜は例年に
なく高値。キャベツは春過ぎまでこの状況が続くとみられる」と厳しい
見方。加えて年明けからは鳥インフルエンザも急速に拡大しています。
現状のペースが継続するならば“一昨年の悪夢”のような卵の価格上昇
が避けられません。農水省では衛生管理の徹底を呼びかけていますが、
不安は募るばかり。食品は厳冬のような消費の冷え込みとなっています。
◇◇◇
野菜高騰の理由は言うまでもなく「天候不順」。昨年の夏は猛暑が続き、
福岡県太宰府市は最高気温35℃超が40日連続、年間で60日の記録更新
となりました。これはキャベツの産地で有名な愛知県、群馬県や千葉県
も同様で、酷暑が秋まで続いたのです。さらに冬季を迎えると、今後は
気候が一転し、低温・少雨へと急激に変化。野菜の生育不良が発生し、
全国的な出荷量を招いたことで、高止まりとなったのです。JAでは今後、
産地が移るために生産量が増加することから、付随して価格も落ち着く
との見通しを示していますが、移った先の生産地も猛暑・豪雨によって
安定生産ができると言いきれないのでは。しかもこの異常気象、日本に
限らず世界各地で発生しています。それは米ロサンゼルスの山火事でも
分かるのではないでしょうか。
◇◇◇
先だって近畿地域のラベル印刷会社を取材。所在地は全国で名の知れる
ブランド農産物の産地で、同社は関連の食品ラベルを多く製造すること
で着実に成長を遂げてきました。しかし今期は厳しい状況との見通し。
理由は気候変動に伴う農産物の不作で、それを原料とする食品の生産量
も減少したためと説明しました。続けて「環境負荷低減への取り組みは、
ラベル業界にとっても重要課題の1つでは」とも。確かにラベルの需要
分野で3割と最も高いシェアを占める食品は、原材料が気候変動の影響
を特に受けやすい産業。前述の鳥インフルエンザも冬季の異常な少雨が
影響してまん延しやすくなっているとの説があります。そう考えた場合、
持続可能な経済社会を構築するために、ラベル業界も環境負荷低減への
取り組みをさらに加速させるべきでは。このまま気候変動が進行すれば、
食品ラベルが減少する可能性も否めないのです。
===============================メルマガINDEX
1) 2025年1月15日号の見どころ
2) 「ラベルエキスポ東南アジア2025視察ツアー」募集中
3) メルマガ企画「あのとき」#94/2013年1月15日新春号から
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◇◆◇1) ラベル新聞2025年1月15日号の見どころ◆◇◆
1面トップは「剥離フィルム循環の和、世界へ」の見出しのもと、昨年
12月に開催された「第16回J4CE官民対話」で資源循環プロジェクトの
概要と今後の展望が紹介された記事を掲載。J4CEは循環経済の理解醸成
と取り組みの促進、国際社会でのプレゼンス向上を目指し、官民連携の
強化を趣旨に掲げて環境省と経済産業省、経団連が発足した組織です。
自治体・民間の有機的な連携と拡大への展望をテーマとした今回では、
日榮新化が官民連携による循環経済の国内先進事例として、日榮新化が
「ラベル台紙の水平リサイクル『資源循環プロジェクト』」の概要および
再資源化の運用スキーム、実効性などを体系的に解説しました。さらに
今後の展望として海外展開の可能性にも言及。記事では同プロジェクト
代表のコメントも載せています。
▼そのほかの掲載内容はこちら▼
1. JAGAT「page2025の概要決定 2月19日から『JANPS』併催も」
2. 綜研化学「ポリエステル系粘着剤を訴求 100%バイオマス化も」
3. 大昌印刷所「TOPインタビュー 『きっかけとつながり』これからも」
4. トーヨーケム「ライナーレスラベル用ホットメルト型接着剤開発」
5. 南日本酪農協同「ブランドオーナー探訪 “健康を届ける”精神で」
6. 総覧「2025年ラベル関連の主な展示会」
7. Agnavi「新春特集 『一合缶』に粘着ラベル デジタル印刷で製造」
◇◆◇2) 「ラベルエキスポ東南アジア2025視察ツアー」募集中◆◇◆
ラベル新聞社は、来年5月に実施する「ラベルエキスポ東南アジア2025
視察ツアー」の参加者を募っています。同展示会は5月8日(木)から
3日間にわたり、タイ・バンコクのBITECで開催。世界各地域のラベル
関連サプライヤーが最新の資機材を出品することからも、アジア市場の
方向性を探る機会となります。企画ツアーは通訳帯同のエキスポ視察に
加え、中国大陸やアジア地域へ展開するシンメトリック(本社・台湾)
の現地生産工場を訪問。また市場視察や懇親会なども行われる予定です。
ツアー日程は5月6日(火)から10日(土)までの4泊5日間。旅行
旅行代金は33万4,000円(諸税別)です。
ツアーの問い合わせはラベル新聞社(TEL:03-3866-6577)、申し込みは
近畿日本ツーリスト(TEL:03-6730-3220)まで。
3月3日(月)までの締め切りですのでお早目のご応募を。成長著しい
東南アジアのラベル市場を体感してみませんか?
ツアーの詳細→https://m2-v2.mgzn.jp/sys/rd.php?m=z14qd6QijrwtTtHLrQgdYXz
◇◆◇3)「あのとき」#94/2013年1月15日号から◆◇◆
半世紀以上のアーカイブから業界の「あのとき」を紐解く企画。94回は
今から12年前、2013年1月15日号を振り返ります。
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1面トップは、本紙が定期調査している景況感アンケートの結果を掲載。
「売上高と利益で『減少』上回る」の見出しで、12年度上期(4~9月)
は前年比こそ回復したものの東日本大震災以前までには至らず、厳しい
市場動向と記述しました。結果によると、売上高は「増収」48%に対して
「減収」52%、利益は「増益」49%に対し「減益」51%に。同期は、長期化
する円高傾向や電子力発電の停止による電力不足への懸念など製造業で
マイナス要素が内在。ラベル需要は震災前のレベルに達しませんでした。
一方、前年から震災に伴う自粛ムードが緩和され、キャンペーンやPOP
用途などのニーズが回復するなど、消費動向で上向きの兆候もみられ、
今後の回復に対する可能性を示しました。
▼このほか、掲載内容はこちら(名称等は掲載当時のまま)▼
1. 金沢シール「『感水ラベル』開発 新接着剤使用で環境対応」
2. 寄稿「海外発 イギリスのラベル事情4 医薬分野でラベルが活躍」
3. ネットアンドプリント「オイルラベル用IJデジタル印刷機披露」
4. エアハルトライマー「新技術ウォッチング 放射線不使用で厚み計測」
5. 日印産連「4月に一般社団法人化へ 印刷の地位向上など誓う」
6. リンテック「台湾に販売子会社設立 アジア市場の事業基盤強化」
7. コンバーテックジャパン2013、page2013「出展ハイライト」
ラベル新聞が報道した50年以上にわたる業界の「あのとき」。CD-ROMが
そろっています。
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2021年以降のCD-ROM→ https://m2-v2.mgzn.jp/sys/rd.php?m=D14qd6QijrwtTtHMHgVqWdD
2020年以前のCD-ROM→ https://m2-v2.mgzn.jp/sys/rd.php?m=j14qd6QijrwtTtKbjs1iG3j
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次回のメルマガ配信は2月3日(月)を予定しています。
またお目にかかりましょう!
世界とラベル業界によいニュースが満ちていますように。
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