㈱ミヤコシ(千葉県習志野市津田沼、宮腰亨社長、☎047-493-3854)とコムネット㈱(神戸市中央区港島南町、五十嵐晃治社長、☎078-304-7760)は、ラベル・パッケージ向けレーザー加工機のソリューション提案でコラボレーション。ミヤコシが自動給紙・集積装置「LUS」シリーズを新たに開発した。コムネットが国内販売する伊Seiのレーザー加工機「PackMaster」に対応する。
PackMasterは軟包装フィルムなどの基材を対象に、全抜きやハーフカット、細かなミシン目といった加工を施す用途で開発されたシステム。最大出力800wの高い照射能力に加え、Sei独自の技術に基づいたガルバノレーザーヘッドの搭載により、最大で毎分200m以上の高速加工を実現する。なお最大加工エリアは1,800×1,800mm。
他方、ミヤコシのLUSシリーズは、インモールドラベルや紙器の加工用途で開発された。PackMasterの前部に連結する自動搬送装置と、同後部の自動集積装置で構成。対応するロール原反は、紙が1平方m当たり100~450gとなる。蒸着PETやOPPといったフィルム基材のインモールドラベルでは、幅500~1,000mm、厚み30~70μmのロール原反を搬送。レーザー光線による全抜き加工ののち、500枚まで集積するといった工程を経る。
今回のコラボレーションについて、コムネットの担当者は「ラベルやパッケージ分野では、多品種小ロット対応に加え、人手不足の対策を背景としたスキルレスなシステムが求められる傾向にあり、PackMasterはこれらのニーズに応える性能を備えている。ミヤコシとの協業により、これまで手の届かなかった顧客への提案が可能となる」と話す。
〈写真〉コムネットが展開するSei製レーザー加工機「PackMaster」(写真中央部)とミヤコシの自動給紙・集積装置「LUS」シリーズ
(2022年9月15日号掲載)