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ラベルフォーラムジャパン2026開催へ 「NEXT LABEL〜技術・機能・環境の協創」テーマに

「ラベルフォーラムジャパン2026」(ラベル新聞社主催)が26年10月14日㈬〜16日㈮の3日間、江東区有明の東京ビッグサイト西3ホールで開催される。後援は、全日本シール印刷協同組合連合会、ラベルエキスポグローバルシリーズ、ラベルズ&ラベリング。会場と時期は24年の前回と同様で、東展示棟で実施される「東京パック2026」((公社)日本包装技術協会主催)との同時期開催も継続される。当イベントは、08年の初回開催から数えて今回が8回目。コロナ禍以降、不透明で変化の激しいラベル市場において「NEXT LABEL ~技術・機能・環境の協創」をテーマに掲げ、次世代のラベル製品、未来の市場像、新たな価値創出を提案する機会とし、業界の方向性を発信する場を目指す。

東京ビッグサイト・西3ホールで

国内のラベル市場は、24年度の粘着紙出荷量が3年連続で前年を下回る(7月1日号既報)など、消費マインドの低迷を背景に、依然として厳しい局面が続いている。一方で、ラベルに求められる機能や役割は一層多様化しており、ラベル印刷会社が直面する課題も複雑化している。

こうした状況のなか、当イベントは国内最大規模のラベル専門イベントとして、業界の課題解決に貢献するとともに、ラベルおよびラベル製造における日本の先進技術と価値を世界へ発信することを目的としている。

具体的な発信内容は、以下の4点を柱とする。

①デジタル・コンベンショナル印刷やサスティナブル素材、RFIDや自動認識などの新技術②個人の嗜好や製品特性に合わせたカスタマイズ対応、小ロットジョブの自動化と効率化、AI活用といった業界の最新トレンド③情報伝達媒体から、体験型・価値訴求型媒体などラベルが果たす役割の進化④環境対応やDX化など、将来の市場ニーズに向けた具体的な提案

なお、前回の来場者構成では、ラベルユーザーが19年比で10ポイント増化。「より多くのラベル製品や製造技術を見たい」という同層のニーズに応え、今回も次世代型ラベルおよび製造技術の提案を展開する。当イベントで紹介される出展各社の技術を通じて、未来の生活における安全性・安心感・豊かさの実現が促され、ラベル市場の持続的な発展へとつながっていくことが期待される。

主な展示内容は、最新技術を付加したラベル製品とラベルを製造する関連資機材。軟包装・紙器・段ボールなど包装印刷分野まで幅広く網羅する。展示カテゴリーは次のとおり。

▽ラベル製品▽パッケージ製品(軟包装・段ボール・紙器)▽印刷用紙(ラベル印刷用粘着紙/剥離紙)▽粘着剤▽RFIDなど自動認識▽ラベル印刷機(コンベンショナル・デジタル)▽ラベルプリンタ▽IJP▽周辺資機材(版材・製版・インキ・塗工機・ロール・インキ硬化システム・特殊加工素材・刃型・後加工機・検査装置・ソフトウエア・ラベラー)▽関連団体

前回は24年10月23日から3日間、同会場で開催。会場を東京ビッグサイトへ移し、会期も1日延長したことから、出展者数は19年比8%増の108社に、また小間数は同25%増の188小間となった。また、実来場者は8813人に達し、同76%増を記録した。

今回は、前回以上の出展規模と来場を予定。ラベル印刷会社、資機材メーカー、ラベルユーザーなど、ラベル関連の業界人が一堂に集うイベントを目指す。

来場登録は、専用ウエブサイトからの事前登録制で入場は無料(当日受付登録は2000円)。

なお、出展申し込みは10月1日㈬から開始する予定。出展小間数に限りがあるほか、前回開催時に、次回出展を希望する企業も複数あったことから、主催者では早めの申し込みを呼びかけている。

EPSON
初日昼の新機種発表セレモニー披露(エプソン)に詰めかけた多くの来場者

最新技術のラベル製品も 製造から製品までラベルのすべて網羅

「ラベルフォーラムジャパン2026」では、ラベルのすべてを網羅する専門イベントとして、前回以上に、ラベル製品の出品拡大に注力する方針だ。

前回は、7社のラベル印刷会社が一般ブースに出展。最新技術を投影したラベル製品に加え、取り扱うラベラーやラベルプリンタ、自動認識技術など関連資機材も披露した。また、資機材メーカーからは、最新素材や印刷機などで製造したラベルサンプルが多数展示。ブースでの配布やPRも積極的に行われた。

さらに、国内外のラベル関連会社による製品を一堂に集めた「ラベルパビリオン」に91社が参加。技術力を競い合う中、多くのラベルユーザーやラベル印刷会社、商業・軟包装関連の印刷会社が視察に訪れた。

次回展では、これらに加えてさらに多彩なラベル製品の出品を目指し、市場全体を盛り上げていく構えだ。

(2025年7月15日号掲載)

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