フレキソ印刷機を展開する伊オメットは、遠隔サポート体制を強化するアプリケーション「Nova」を開発。スマートフォンなどで利用でき、アプリ内言語は日本語にも対応している。
同アプリは機器のリモートサービスとインストールを支援するもので、オメット本社と電話やチャットで連絡を取ることが可能。同社の技術者がスマートグラスと同期するなどして、製造現場に設置された印刷機の点検を遠隔地から円滑に行えるようになる。
Novaの利用は今年から機器の販売契約に含まれ、AndroidとiOSデバイスで起動可能。アプリのインストール後にアカウント登録を行い、企業と設置している印刷機の情報を入力するだけで使用できるようになる。すでに世界各国の印刷会社で活用されており「マシントラブルによる製造の遅延を防ぎ機会損失を低減させる」と同社はメリットを説明する。
新型コロナウイルスの感染拡大以前から開発が進められており、昨年にロックダウンされた各国で検証が行われ、64カ国に対応した即時翻訳が可能。「技術者が物理的に訪問できない場合でも、世界中の顧客の課題を解決することができる」(同社)としている。
〈写真〉アプリを通じてオメット本社の技術者と交信可能
(2021年2月15日号掲載)