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松尾産業、ショールームでデモ稼働 抗菌・抗ウイルス製品の開発に一役も

 松尾産業㈱(大阪市中央区本町、松尾尚樹社長、☎06-6261-1212)は現在、テストコーター「VCML」の販売に注力している。
 同コーターは、印刷ユニット付きのロール・ツー・ロールタイプで、インキやフィルムの試作で活用されており、開発品を手がけるラベル業界にも訴求していく。なお、同社東京支店内のショールームで、要望に応じてオンラインを含めたデモンストレーションに対応している。
 
 VCMLは、紙やフィルム、金属箔などの巻き出し・巻き取りユニットのほか、フレキソ、ロータリースクリーン、グラビア印刷といった10種以上の交換式ヘッドで構成する印刷・塗工試験機。さまざまな印刷方式によって、水性や溶剤、UVインキ、ニス、接着剤などを塗工できる。基材のセッティングや印刷ヘッドの交換については、タッチパネル上のガイドに従って操作可能。
 
 オプションでは、熱風乾燥やUVランプ・LED-UV照射装置などが追加できる。取り外しが容易なカセット式の照射装置に関しては、異なる電源供給にも対応するという。
 
 同社アドバンスドテクノ事業部の片田行彦リーダーは「印刷や照射方式、基材など、素早い段取り替えによって豊富なバリエーションに対応できるのが魅力だ」とVCMLの特徴を紹介。続けて「従来であれば既存機の仕事を一時中断させたり、複数異なる印刷機を用意したりしなければ、多様なバリエーションでの試験は難しい。加えてオプションを採用すれば、UV照射装置はランプとLEDのどちらも試せる。ぜひショールームで実感してもらえれば」と訴求している。
 
 VCMLの基本サイズは、2.5(L)×1(W)×1.8(H)m。基材幅は300mmまで対応する。
 
 新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、オンラインツールを介してのデモにも対応している。
 
 問い合わせはアドバンスドテクノ事業部(横浜市港北区新横浜、☎045-471-3963)まで。
 
 
▲印刷ユニット付きテスト塗工機「VCML」
 
 
▲異なる電源供給にも対応する照射部
 
 
(2021年2月15日号掲載)
 
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