軟包装の印刷がメーンのAmcor Limited(Amcor、登記上の本社:スイス・チューリッヒ、本社:豪・メルボルン)はこのほど、Bemis Company(Bemis、米・ウィスコンシン州ニーナ)と統合することで合意したと発表した。2017年における両社の年商の合計は、130億ドル(1兆4,300億円)規模。Amcorは2019年第1四半期をめどにBemisの株式を取得完了し、Amcorを存続会社とする新会社を立ち上げる。
Amcorは、登記上の本社のほかに、オーストラリアに本社を構え、商圏は世界300カ所に展開している。ワンストップサービスとして、グルーラベルやシュリンクラベルがメーンのラベル関連事業も手掛ける。2017年は、世界43か国で90億ドル(9,900億円)を売り上げていた。一方のBenisは、北米とブラジルで強く、2017年における年商は、世界12か国で40億ドル(4,400億円)となっている。
AmcorのCEO、Ron Deliaは、「この取引により、変化する消費者ニーズに対応でき、環境を保護する、責任あるパッケージングソリューションを提供可能な有力パッケージング会社が生まれる」と、Bemisの社長兼CEO、William F. Austenは「BemisとAmcorは補完関係にある。統合の目的は、コンシューマ向けパッケージの世界的リーダーを築くため」と、それぞれコメントしている。
合併新会社は登記上の本社を英・ジャージー島に設け、ニューヨークとメルボルンの両株式市場に株式を上場する。