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京セラ、小型LED-UV照射システム IJデジタル機などに対応

京セラはこのほど、インクジェット(IJ)方式のデジタル機や小型のコンベンショナル機などに対応する新型の空冷式LED-UV照射システム「G5A」シリーズを開発。同社従来機と比較して約半分といった小型化を実現した。

新シリーズは、放熱性に優れた独自のセラミック基板とヒートシンクを含む放熱設計により、エネルギー効率を向上。1平方センチ当たり24ワットの照度を実現する。さらに、硬化性の指標となる積算光量は1平方センチ当たり350ミリジュール(分速50メートル時)を達成し、水冷式と同等の高速硬化性を可能にしている。
また空冷式のため、水冷式のような冷却ユニットを必要とせず、イニシャルコストを低減。加えて、80.3(W)×88.0(L)×150.5(H)ミリ、重量950グラムといったシステムの小型化が図られた。システムを連結することによって、最大1600ミリ幅の照射に対応する。なお、シリアル通信により外部機器と接続することで、26.5ミリ単位での照射制御を実現。印刷対象に応じた照射幅や領域を調整・選択できる。
新シリーズの展開に関して、同社は「UV硬化用光源市場は2019年に、300億円以上へと拡大すると予測されている。これを受けて、広告看板のような幅広用途の産業用IJ向けにG5Aシリーズを開発した。システムが採用される分野は幅広く、ラベルのような小型のコンベンショナル機をはじめ、接着・ニスコーティングなどの分野にも訴求することで、19年度に10億円の販売を目指したい」と話している。
 
(2018年4月15日号掲載)

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