アイニックス㈱(東京都目黒区大橋、平本純也社長、TEL03-5728-7500)はこのほど、簡易バーコードラベル印刷システム「コードレス バーコードコピヤ BCC4030」を開発。11月末から販売を開始する。
BCC4030は、ポータブルプリンタにバーコード読取用のポケットスキャナをBluetoothで接続。バーコードを読み取るだけでバーコードラベルが印刷。ハンディターミナルを使用していないため、導入コストが安く、持ち運びも容易で、操作性も簡単なものとなっている。従来のポータブルラベルプリンタは、ハンディーターミナルやラベル発行ソフトウエアが必要だったが、同システムは、それらが必要なく安価なポストスキャナを使用、ラベル発行プログラムの開発も必要ないため、低コストでポータブルプリンタを導入できる。
操作は、ポータブルプリンタに登録したラベルテンプレートと印刷枚数をバーコードメニューで選択し、複写したいバーコードを読み取るだけ。また、ポータブルプリンタは、印字幅が最大104mmの感熱式プリンタを使用するため、大きなラベルが印刷でき、用紙の交換も簡単。また、オプション電源を選択するこで、バッテリーによるポータブル運用、ACアダプタによる移動運用、シガレットケーブルによる車上運用が可能となっている。
ポケットスキャナは、掌サイズのコンパクトなバーコードリーダで、レーザ式、リニアイメージャ式、二次元イメージャ式が選択可能。ポータブルプリンタとポケットスキャナは、Bluetoothで接続されるため、ケーブルの煩雑さから解放されます。
運用方法は次のとおり。
①手持ちのパソコンに付属のラベルデザインソフトP-touchエディタをインストールして、バーコードラベルをデザイン ②デザインしたラベルテンプレートをUSBインターフェースでバーコードプリンタに登録 ③付属のポケットスキャナでBluetooth接続のための設定バーコードを読み取り、Bluetooth通信を確立 ④ラベル選択、複写したいバーコード、印刷枚数、印刷開始を指示するバーコードを順に読み取り、バーコードラベルを印刷。なお、商品ラベルのような固定データの場合は、複写したいバーコードの読み取りを省くことができます。
ラベルデザイン選択や印刷枚数設定のためのバーコードメニューシートは、P-touchエディタを使用して簡単に作成できま、ラベルテンプレートは、最大99枚まで登録できます。
同システムの主な用途は、補充ラベル、修理品のケースラベル、食品表示ラベル、食品の小分ラベル、書籍ラベル、生産指示ラベル、製造履歴ラベル、薬歴ラベル、宛名ラベルなど。
例えば、出荷現場では、壊れた段ボール箱を詰め替えるときに、出荷ラベルを複写。食品製造現場では、食品表示ラベルや商品ラベルのラベルテンプレートを呼び出して印刷。保守サービス現場では、機器の銘版ラベルを読み取り、修理レポートに貼付などに使える。
同システムはオープン価格。リニアイメージャ式ポケットスキャナ付のBCC4030-1D/ARK5000Xの参考価格は、バッテリー運用の場合で117,500円(税別)です。(ハンディターミナルを使用した従来システムと比較すると、ラベル発行プログラムの開発費を除いても半額以下の価格になる)
バ-コードレス バーコードコピヤは、直販、代理店販売、コンピュータ流通販売等により、初年度200台の販売を計画している。