リンテックは11月8日、「平成26年3月期 第2四半期決算短信」を発表した。それによると、同期売上高は、前年同期比2.9%増の988億3,400万円、営業利益同18.3%増の67億6,200万円、経常利益同20.9%増の68億1,100万円となった。
印刷材・産業工材関連の売上高は、41,475百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は1,093百万円(同29.6%減)となった。
同セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおり。
(印刷・情報材事業)
印刷用粘着製品は国内では医薬、物流関連は堅調であったものの食品用や家電用などが減少し総じて低調に推移したが、海外においては中国やインドネシアを中心としたアジア地域で順調に推移した。この結果、同事業部門は前年同期に比べ増加となった。
(産業工材事業)
二輪を含む自動車用粘着製品が東南アジア地域で堅調に推移したが、ウインドーフィルムや太陽電池用バックシートが低調に推移。この結果、当事業部門は前年同期に比べ減少となった。
【電子・光学関連】
同セグメントの売上高は38,332百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は3,012百万円(同78.1%増)となった。同セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおり。
(アドバンストマテリアルズ事業)
半導体関連粘着製品はスマートフォンやタブレット用の需要効果もあり大幅に伸長したが、半導体関連装置はわずかながら減少となった。また、積層セラミックコンデンサー製造用コートフィルムはスマートフォンやタブレット用の需要効果により堅調に推移。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となった。
(オプティカル材事業)
液晶関連粘着製品は国内ではテレビ用が低調であったものの、スマートフォン、タブレット用の需要が増加した。海外では総じて堅調に推移しました。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となった。
【洋紙・加工材関連】
同セグメントの売上高は19,026百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は2,701百万円(同10.2%増)となった。同セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおり。
(洋紙事業)
工業用特殊紙が低調であったものの、カラー封筒用紙がNISA特需や高付加価値製品の伸長により順調であったことに加え、建材用紙や高級印刷用紙が堅調に推移した。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となった。
(加工材事業)
航空機用を中心とした炭素繊維複合材料用工程紙やスマートフォン、タブレット用の需要増の影響を受けたFPC用剥離紙が国内外で好調に推移し、中国向け合成皮革用工程紙も順調に推移した。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となった。
なお、同社は、通期売り上げ目標を前年同期比10%増の2,100億円としている。