㈱桜井グラフィックシステムズ(東京都江東区福住、桜井隆太社長、☎03・3643・1131)では現在、シートタイプのラベルに関して、抜き加工やミシン目加工、ナンバリングなどの後加工に対応するロータリー複合加工機「OLIVER 66RCS」をラベル市場に向けてPRを展開している。 OLIVER 66RCSは、オフセット枚葉機に従来取り付けられていた加工装置をより扱いやすく改造して加工専用機としたもの。これは、「小ロットでも精度良く短時間で加工が行える機械を」という業界の要望に沿って開発されている。 同システム最大の特徴は、MAX毎時1万枚という高速スピードで加工を実現する機能性。加工内容としては、抜き加工のほか、ミシン加工や裏面への筋押し、さらにはオプションによるナンバリング印字にも対応する。
同社の説明によると、ナンバリングとミシン目の同時加工ができるため、作業性に優れるほか、印刷機同様に2枚防止装置、不正紙検出装置でむだのない抜き加工が可能。
最大用紙サイズは660×470ミリ、最小用紙サイズは297×200ミリで、菊半サイズまでのシート加工に対応。また、用紙厚は0・04〜0・3ミリで、印刷工程を経たシートタイプの粘着ラベルに対するハーフカットにも適する。
刃型に関しては、RSPシステムにより、刃材の貼り込みが可能。印刷物上で加工位置(寸法)を測定したのち、ベースブランケットの方眼目盛りに沿って貼り込みすることにより、正確な抜き加工を実現する。また、刃材の装着や位置合せがより容易に、短時間で行われるようにマグネットシリンダーの取り付けも可能である。
機械寸法は、2246(L)×1442(W)×1479(H)ミリといった省スペース設計。大型のオフセット枚葉機が導入されている工場内でも、設置しやすいサイズとなっている。
(2015年6月15日号掲載)