フォーム印刷を中心に、セキュリティー関連製品やシール・ラベルなども展開する昇寿堂は、2008年に導入しているザイコン機を活用し両面長尺カレンダーを作成。印刷精度の高さによる高品質性と、素材に「ユポ半透明用紙/電飾用紙」を使うことでバックライトポスターとしても活用でき、ビジネスユースからパーソナルユースまで幅広い用途で高い評価を得ている。
近年、後ろから照明を当てて使うバックライトポスターが店頭メニューサインなどに多く採用されており、今回、昇寿堂印刷が手がけた長尺カレンダーも、その用途に対応できるものとなっている。ザイコン機の特徴を生かし、見当精度の高い両面印刷により、夜空に光る点のような星(=写真=)も両面でぴったりと位置があうものとなっている。また、長尺対応も、同機の特徴の一つ。
昇寿堂ではザイコン機により、このようなカレンダーのほか、電車の運行計画を表した線図「ダイヤグラム」も手がけており、都内の鉄道会社の多くに製品を供給している。同社では従来、オフセット印刷機で複数工程で印刷しのち、貼り合わせと折り加工を行ってきたが、後加工が難しく専門の職人技に頼っていた。また、複雑な線図でありながら、多色対応が難しく、2色が精一杯だったところ、ザイコンを導入することで、全長4mの印刷物を1枚モノとして印刷できるようになり、多色にも対応できるようになり、現在の鉄道各社との取り引きにつながっている。瀬戸社長は、「当社だけでは生産能力がおいつかないところにきており、ザイコンユーザーで協業してくれる企業があれば」と話している。
問い合わせは同社(TEL:03・3552・3631)まで。