【2012年7月3日】㈱タック印刷(東京都墨田区業平)が展開している「レーザーマーカー印字ラベル」が好評だ。同社は、2011年春にYAGレーザー搭載型加工機を導入し、印刷では不可能とされてきた0・1mmの極細線を実現。デジタル技術ならではの小ロットや可変データにも対応しつつ、工業から文具関連などまで同加工機による高付加価値ラベルのラインアップを広げている。
同製造技術の開発コンセプトは、『インキと版を必要としない製造技術』(高田朋幸社長)。
従来から、工業系ラベルを得意としてきた同社は、配線図ラベルの受注も多かったが、近年は同ラベルの小型化が進んでいるほか、企業のグローバル展開により、同じデザインで異なる言語の印刷を必要とするケースが増加していた。
そこで同社は、小さな面積のラベルであっても高精細な印字を実現し、かつ可変データへの対応も柔軟に行える「レーザー印字ラベル」の製造技術を確立。
PETなどのフィルム基材にも対応した工業系ラベルのほか、同分野とは一線を画し、箔やホログラムを駆使した高意匠性ラベル、偽造防止ラベルなど、製造技術の展開で、これまで実現が難しかった多種多様なラベル製品を生み出す環境を構築している。