印刷産業青年連絡協議会(印青連)は5月9日、千代田区麹町のスクワール麹町で「第15期定期総会」を開催。任期満了に伴う役員改選の末、新会長に岩村貴成氏(㈱オフセット岩村社長・東京青年印刷人協議会)が就任した。
冒頭、あいさつに立った茂木徳久会長は任期の1期2年を総括した。
「『おもしろきこともなき世におもしろく・すみなすものは心なりけり』。27歳で夭折した高杉晋作辞世の句だ。愚痴や恨みを口にしていても楽しみは生まれない。困難や重責も『すみなすものは心なりけり』。それを苦労と捉えるか楽しみに変えられるか、結局は自分の心次第で人生はどうにでもなる」
「印青連がこれからも、各単組の青年にとって情報共有や成長の場、そして社会に印刷産業を広め子や孫に自分の仕事を引き継いでいくための学びの場として永く続いてくれれば。会長を務めた甲斐があったと思えるだろう」
続いて議案の審議を開始。「平成26年度事業報告承認」(1号議案)および「同決算報告承認」(2号議案)では、総務、事業、ネットワーク、シナジーの4委員会がそれぞれ活動を報告した。ネットワーク委員長を務める正札青年部の竹岡慎一氏は、今年1月に千代田区北の丸公園の科学技術館で実施した「印刷実験室」に言及。900人の来場を記録した事業について「〝商売忘れて印刷実験しようぜ!〟を掲げ、感心・感動・失笑・笑いで印刷の魅力を表現した。印青連らしい、印青連しかできないイベントとなった」と評した。
3号議案「役員改選承認」では、規約に基づき役員会で岩村副会長の新会長就任を推薦することで一致したと茂木会長が報告。審議の結果11団体が全会一致でこれを承認し、その後岩村新会長が4委員会の委員長を指名して新体制が発足した。今期の事業計画案や予算案を含む全6議案はすべて可決承認され終了した。
総会終了後、第2部は「ファミリービジネスの目指すもの〜事業承継と新規ビジネス」の演題で㈱モチベーションインスティチュートの青木秀樹社長が講演。第3部は懇親交流会を催行し、8代目会長と執行部就任を盛大に祝った。
(2015年5月15日号掲載)