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ヘンケルジャパン、低価格LED−UVシステム展開 接着剤硬化関連で先行も

ラベル用粘着剤などの開発・製造、販売を手がけるヘンケルジャパン㈱(横浜本社・横浜市磯子区新磯子町、玉置眞社長、☎045・758・1800)はこのほど、LEDーUVシステム「LOCTITE(ロックタイト)LEDラインキュアシステム」について、日本市場での販売展開を模索している。

産業向け粘着剤や接着剤、表面処理剤などを手がける同社・接着部門では、液晶ディスプレーなどに活用されるUV硬化型接着剤の販売力強化を目的に、海外展開している同システムの国内販売を計画。4月に江東区有明の東京ビッグサイトで開催された「第25回ファインテックジャパン」に参考出品し、フィルム加工関連業界から高評価を得た。

同システムの仕様は、照射強度が1平方センチ当たり600ミリワット、冷却方式は空冷。照射範囲は80ミリ幅だが、横方向への複数ユニット接続により、広範囲かつつなぎ目のない均一な照射を可能としている。

最大の特徴として挙げられるのが、イニシャルコストの大幅な低減を実現している点。ラベル印刷機用UVシステムは、印刷ユニット間に設置されることから、多灯搭載が一般的。そのため、UVシステムよりもイニシャルコストの高いLEDーUVシステムは、普及への高いハードルとなっている。これに対して、ロックタイトLEDラインキュアシステムは、コントローラーやケーブルなどの付属品を含め、ラベル用LEDーUVと比較して、低価格に抑えているため、ラベル用としての活用も可能。加えて、光の波長は365および405ナノメートルで、特に365ナノメートルは、既存のラベル用UVインキに関する硬化にも十分対応できる特徴を有している。

 

(2015年5月15日号掲載)

 

 

 
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