SiB㈱(東京都港区南青山、山田和貴社長)はこのほど、同社が提供する独SMIのアイトラッキングシステムによる「調査請負」と「レンタル」のサービスを開始した。
アイトラッキングとは、人間の目の動きを追い「どこを」「どれくらい」「どの順番で」見ているかなどを測定して数値やグラフィックで示すもの。パッケージや広告、ウェブページや商品棚などを対象に、消費者の興味や関心のビジュアル化を図り、購買プロセスを正確に知ることができる。
アイトラッキング調査は通常、専用の測定装置を配置した空間に、センサーカメラを装着した被験者を立たせて測定する。SiBのシステムは、今回軽量型へ刷新されたメガネ型アイトラッカーとスマホサイズのレコーディングユニットのみで構成され、被験者が屋外などにも歩き回れるのが特長。これまで印刷会社や広告代理店をはじめ、製造現場や学術研究機関で広く採用されてきた。山田社長は今回「より利用しやすい価格で役立ててもらいたい」として、調査請負サービスに踏み切った。
集積したデータは、統計ツールによりさまざまなレポートとして抽出。代表的な「ヒートマップ」のほか視線の軌跡を示す「スキャンパス」、見た部分だけ明るく示す「フォーカスマップ」、指定エリア内の商品に対して見た順番・回数・目の止まった時間などを表示する「KPI指標」など、明快に分析結果を示す。
問い合わせは同社(☎03・5413・3328)。
(2015年4月15日号掲載)