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フナミズ刃型製版、印刷用亜鉛版提供拡大へ 輸入品を自社で独自加工

㈱フナミズ刃型製版(埼玉県朝霞市栄町、木原一裕社長、☎048・465・2140)は現在、自社で独自加工を施した印刷用亜鉛版の供給に注力している。亜鉛版はメーカーが2012年末で生産販売を完全終了しており、市場に流通する在庫分がなくなった後は、海外製の輸入かマグネシウム版への切り替えの選択が迫っていた。今後、希望する全国の製版会社に対して加工のノウハウを共有していく方針だという。

印刷用亜鉛板の製造元だった三井住友金属鉱山伸銅㈱は2011年6月、感光液の製造に必要な樹脂の調達が困難となったのを理由に事業終了を発表。代替樹脂の調査や新たな感光液の開発を試みるも、持続的な生産が困難と判断した。

12年12月に完全終了した後、製版会社は在庫分を使用して供給。生産中止を見越して大量に発注した各社の亜鉛版も、1年半を経過したころから全国的に底をつき▽海外製を輸入▽マグネシウム版への切り替え▽提供終了、といった選択を迫られた。海外製は仕様の違いから旧製品と同様に使用できず、またマグネシウム版も関東をはじめ東日本ではなじみが薄く代替品には至らなかった。

フナミズ刃型製版は当初、海外製を輸入して供給を試みたが、文字の太りが顕著で断念した。顧客の亜鉛版要求の声は依然根強く、輸入品をベースに従来品の仕様に近づけるための研究に着手。数カ月にわたる検証とデータ収集の結果、同社独自の加工を施したオリジナル亜鉛版の開発に成功した。すでに正規品として流通しており、生産体制が安定したため今回、正式に亜鉛版の提供を広く発表する運びとなった。

同社の亜鉛版は米国製がベース。旧製品に比べてレジストが厚く、従来の腐食工程を経ると文字が太り網点もベタに仕上がるため、自社内で一度剥がして新たに最適なレジストを再貼付。さらに版材裏面のバックコートも製版後にすべて剥がして出荷している。

 

(2015年4月15日号掲載)

 

 

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