佐川急便(SGホールディングスグループ)は1月22日、21日から出荷支援システムの送り状発行サポートで使用する送り状ラベルを、サトーHDのエコ素材「エコナノ」ラベルに変更した、と発表。同社では、今回の変更により、ラベルの焼却処分時に排出されるCO2を、年間約67tt削減することが可能になる、としている。
佐川急便によると、同社の「送り状発行サポート」により、印字されるラベルは年間約9,700万枚。送り状発行サポートとは、送り状の作成を簡易化するシステムで、利用登録のうえ、インターネット接続PCとプリンターがあれば、シールタイプの送り状ラベル(サーマルラベル)を発行できるというもの。佐川急便では、同サポートに運用されているラベルを、サトーHDが開発したCO2削減技術「エコナノ」を使用した感熱ラベルにに変更することで、従来の感熱ラベルと比較し、焼却時のCO2の発生を80%以下に抑えることができ、年間約67tのCO2削減を実現することが可能、としている。この取り組みにより、同社では、「佐川急便の送り状発行サポートをご利用いただいているお客さまの環境負荷低減に貢献することができる」としている。
サトーHDのエコナノは、ラベルやビニール袋などさまざまな素材に使用するこおた可能な環境製品。ナノテクノロジーにより、焼却時に発生するCO2を抑える技術で、東京理科大学初のベンチャー企業、アクティブ㈱と共同開発。2011年から販売している。同社によると、これまでに1万1,000社への導入実績があり、生産、流通、消費など各サプライチェーンで利用されている、という。