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太陽機械製作所 ライン型凸版輪転機を開発 独自構造でショートパス化実現

 ㈱太陽機械製作所(東京都大田区羽田空港、岡倉登社長、☎03-6825-6127)は、ライン型凸版輪転機の新機種「TUR-250 Tutti+(トゥッティープラス)」を開発。輪転機特有の高い生産性や見当精度に加え、縦置きユニット構造で機体の小型化とウェブのショートパス化を果たした。スキルレス対応やジョブチェンジ時の損紙・ロスタイムの削減に貢献する。

 
 Tutti+は最大紙幅が250mm、最大印刷幅が240mm、印刷スピードは最高で毎分120mの高速印刷を可能にするハイエンドモデル。特徴として挙げられるのが、従来機の版胴を利用できるギヤレス式の印刷部を縦置きユニット型の構造にしたこと。機体の全長が9.9m、パスの長さが14m(6色+フレキソ+ダイカットの標準機)となり、センタードラム型と比べて省スペースとショートパスを実現した。
 
 また印圧調整はもとより、印刷見当も天地・左右方向のすべてを数値化。オペレーターは数値に基づき設定するだけで、常に安定した品質での印刷を実現する。
 
 加えて全軸をフルサーボ化。印刷機の減速停止時に発生する「回生エネルギー」を利用し、再稼働の際に使用するなど、省エネ化も果たした。さらにオプションとして間欠送り方式を採用した「バリアブルダイカットユニット」を設定。輪転機でありながら177.8~381mmのレンジでマグネットシリンダーを交換せずに抜き加工を実現する。
 
 
〈写真〉新たに開発された凸版輪転機「TUR-250 Tutti+」
 
(2022年11月15日号掲載)

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