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ザイコン 紙器向け新トナー発表 ラベルへの応用も視野に

 ザイコン(ベルギー)は、新型ドライトナー「TITONトナー」を発表。紙系基材に対し、高耐久性を備えた印刷物の製造を実現する。

 
 紙器製造に適したTITONトナーは、印刷幅508mmまでに対応する電子写真方式のデジタル印刷機「Xeikon CX500t」へ搭載可能。耐擦過性や耐水性、対候性、耐薬品性を備え、ヒートシール時の220~260度といった高温にも耐性を示す。主に安心・安全が求められる菓子類、茶類、スパイスなど食品分野への採用を見込んでいる。
 
 ニスやラミネートといった保護層が不要となり、製造工程の効率化とトータルのコスト低減にも効果を発揮。同社は「ラミネートはパッケージのリサイクル性に悪影響を与える可能性がある。TITONトナーによって、製造時間の短縮と持続可能な印刷物の製造を実現できる。SDGs対応ソリューションに有用」と訴求する。
 
  同トナーは年内の上市を予定。用途開拓を進め、将来的にラベル分野への応用も視野に入れている。
 
〈写真〉耐擦過性や耐水性などを備えた「TITON トナー」
 
(2022年8月1日号掲載)

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