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ハイ・アングル(2022年11月15日号掲載)

▼全国各地で442年振りに、皆既食中の「惑星食」が観察された。太陽光によって生じる地球の影へ月が通過すると、徐々に月明かりが欠けて見え、赤銅色へ変化すさまと、天王星が月に隠れる瞬間が見えるとあり、スマートフォンや望遠カメラを片手に外へ飛び出した人も多いだろう。コロナ禍の時世で全国の業界人が集う場を失っていたこの3年。各地から同じ空の景色を目の当たりしたことに思いを馳せる

 
▼今月25日(金)、全日本シール印刷協同組合連合会(田中祐会長)主催のイベント「第64回年次大会・IGAS大会」が、江東区有明の東京ビッグサイトで開催される。ラベル向けの資機材が多数出品される展示会「IGAS2022」と合わせ、大会スローガンに掲げる“協創”のもと、3年振りに集う全国各地の個々が協力し合える機会創出を願う
 
▼また同日、全日本シール印刷青年部協議会(JS)は「人材採用サバイバルを勝ち抜け!」をテーマにディスカッションを開催。ラベル業界に関わらず、人材不足や採用難が課題となる中、給与や福利厚生といった労働者の要求に応えることが難しいという。JSの山下圭三会長は「JSのオンライン会合で、人材不足に困っている話題は尽きない。各エリアの事例もあれば」と開催の理由を述べる
 
▼愛知県のラベル印刷会社では、大手自動車メーカーの研修制度の活用やフリーランスと協業し、新規事業に乗り出す事例も。彼らはBtoC向けサイトの運営、開発アイテムの広報・PRを担っている。長年培ってきた技術力を発信する・新規顧客を獲得するといった術をイチから習得するには、時間と労力が必要だ。そんな悩みをシールラベルという同じものづくりに精通した同志と業界の近未来を覗けば、影に隠れた月明かりが再び光を放つ。次の惑星食は322年後だが、業界の影は待ったなし。
 
(2022年11月15日号掲載)

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