㈱フジシール(東京本社・千代田区神田淡路町、松﨑耕介社長、☎03-5208-5900)は、独自のマテリアルリサイクル技術「ラベルtoラベル」に基づいて製造した再生シュリンクラベルが、カゴメのPETボトル商品「野菜生活 100 オリジナル ラベルtoラベル」に採用されたことを明らかにした。PETボトル飲料市場で同技術による再生シュリンクラベルとしての採用は国内初となる。
ラベルtoラベルとは、使用済みのラベルから印刷されたインキを剥離し、再生した樹脂を原料にラベルを製造する技術。フジシールは昨春から、三菱ケミカルホールディングスグループと実証実験に取り組んできた。
今回、カゴメの商品に採用された再生シュリンクラベルの基材には、使用済みラベルとして100%トレース可能な検証用材料を一部利用した。またラベルへの印刷に際しては、バイオマスインキを使用。「資源の有効活用に加え、温室効果ガスの排出量低減にもつながる“環境負荷軽減ラベル”を実現した。当社にとってPETボトル飲料でのラベルtoラベルによる再生シュリンクラベルの採用は、日本を含め世界市場でも初となる」(フジシール)としている。
再生シュリンクラベルを採用したカゴメは「自然の恵みを活かした事業を展開する当社にとって、持続可能な地球環境は重要な経営基盤。豊かな自然の中で農業が持続的に営まれるように、今後もCO2排出量の削減や石油由来プラスチック使用量の削減など、環境に優しい活動を進めていく」とコメントしている。
〈写真〉使用済みラベルを原料化して再生ラベルを製造
(2022年7月1日号掲載)