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ハイ・アングル(2022年11月1日号掲載)

▼先月から訪日外国人の個人旅行が解禁され、観光地に活気が戻りつつある。慎重を期して身近なところから、といった背景によって日本人による国内旅行も回復傾向。これを機に、各地の観光資源の活性化に期待したい

 
▼近年、クラフトと名の付く商品はビールをはじめ、コーラ、チョコレートなど多様化。これらのブランドオーナーへ取材すると「小ロットからの加飾対応」「耐水・低温定着といった機能性」などを求める声が聞こえる。特に地方創生を掲げる企業に顕著だが「いかに安く仕上げるか」よりも「付加価値を創出して消費者へ理解してもらうには」に注力している
 
▼大手企業と比べれば数量は少ないものの、クラフト系の商品は地場産業の活性化にも資する取り組みを展開。三十代以上続くある果樹園では、果物に貼るロゴシールからブランディングを始め、現在は高付加価値な加工品のギフト販売を行い、飲食店の開設も視野に入れている。同事例の黎明期から関わるデザイン会社は「いまや日本産の食品や飲料がおいしいのは大前提。差別化のポイントはラベル・パッケージ」と説く
 
▼国内においても知られざる逸品となれば、訪日外国人にとってはなおさら。越境ECも当たり前となった今、為替の影響も考慮して世界を相手にブランディングを図る企業も少なくない。地場から全国、ひいては世界へ飛躍しようとするブランドオーナーに対して、各国で刺さるデザイン提案や多言語表示ソリューションなど、ラベル業界はグローバルに通ずる視点を備えているか
 
▼日本市場に熱視線を注ぐコンバーターやサプライヤーらの往来が戻ってきている中、まずは彼らと親交を深めるのも一手。印刷物に“表無し(おもてなし)”とはいかないが、業界繁栄は裏表のない切実な願い。インバウンド需要のなんたるかを深掘りする契機となるはず。
 
(2022年11月1日号掲載)

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