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花王、“アイキャッチシール”代役にラベル裏面 販促手段・環境配慮で新常態か 「分別」がキャンペーンの応募条件

 花王は8月31日㈫までの期間、特定保健用食品のPET飲料「ヘルシア緑茶」シリーズ2商品のシュリンクラベル裏面に、QRコードを印字して販売中。購入した対象商品のラベルをミシン目に沿って切り離すことで出現するQRコード(5本分)を読み取ると「LINE」ポイントが付与される仕組み。これまで、環境配慮の観点から商品に貼付される「プラスチック製アイキャッチシール」の廃止を推進してきた花王。新たな販促手段とごみの分別を促すラベルが新常態となるか、関心が高まる。

 
 気候変動や高齢化社会、資源枯渇、海洋プラスチックごみなどの課題解決に取り組む花王。2019年には消費者が求める持続可能な暮らしを実現するため、独自のESG(環境・社会・ガバナンス)戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイ ライフスタイル プラン」を策定している。そのような中で今回の施策は、花王が掲げる19の重点テーマのうち“ごみゼロ”に貢献するもの。
 
 PET飲料「ヘルシア緑茶」(350mlスリムボトル)「同うまみ贅沢仕立て」(500ml)に巻かれたシュリンクラベル裏面へQRコードを印字させ、POPラベルを貼付する代わりの役割を担う。なおラベルの表面には、裏面のQRコードと同一の見当位置へ、ラベルを外してQRコードを読み取り、キャンペーンへ応募を促すイラストがあしらわれている。
 
 ラベルの印刷を手がけたのはフジシール。特殊インクの塗布と後加工によって、シュリンクラベル裏面への高解像度な可変QRコードを印字したという。フジシールによれば「従来は高解像度な印字手法がなかったが、調査・検証を重ねた結果、消費者との新たなコミュニケーションツールへの要望に応え、量産化を実現できた」としている。
 
〈写真〉ラベルを切り離すと裏面に印字されたQRが出現
 
(2021年6月1日号掲載)

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