シーレックス㈱(東京都台東区柳橋、栗原敦社長、☎03-3862-7251)は、㈱ユポ・コーポレーションとの協業により、環境配慮型の「はがせるインモールドラベル」を開発。機能性ラベルのブランド「貼るプロ」シリーズのラインアップに追加した。
インモールドラベルは容器の成形時に金型へあらかじめ差し込み溶着させることで、容器と一体化。耐水・耐溶剤性に優れ、水場での使用でも容器からラベルが脱落しない特長を有していることから、トイレタリーやハウスホールド向けの製品として採用されている。ただし、飲料などPETボトルと異なり、リサイクル指定外の容器として扱われるため、使用後はサーマルリサイクルや埋め立て、焼却処分されている。
このような現状を踏まえ、シーレックスは循環型経済社会の実現に向けた取り組みとして、PPベースの合成紙「ユポ」接着層の独自構造を活かすことにより、新製品を開発。従来どおり容器に一体化する機能を維持しつつも、廃棄時に容器からラベルを剥離できる機能を付加した。
新製品は、射出延伸ブロー成形用「白105μm」と「透明80μm」、押出ブロー成形用「白105μm」、以上の3種類。対象容器の材質は、射出延伸ブロー成形用がPET、押出ブロー成形用がPEやPPなどオレフィン系となっている。
〈写真〉ユポ・コーポレーションとの協業で新たに開発された「貼るプロ」シリーズの「はがせるインモールドラベル」
(2021年6月1日号掲載)