リンテックは、表面に特定ウイルスの数を減少させたり菌の増殖を抑制したりする、抗ウイルス・抗菌加工を施したシール・ラベル用ラミネートフィルムの販売を開始した。
コロナ禍を機に社会の衛生意識が高まる中、自動販売機のボタンやATMのタッチパネルなど不特定多数が触れる対象物からの接触感染を予防する、抗ウイルス・抗菌機能を持つ粘着製品の需要が増加。リンテックは今回、独自処方に基づくコーティング加工で、抗菌性能とフィルムの表面に付着した特定ウイルスを減少させる抗ウイルス性能も付与したラミネートフィルムを新たに開発した。なお抗ウイルス性能は評価試験「ISO21702」に、また抗菌性能は「ISO22196」に準拠。いずれも24時間以内に99%以上の減少、あるいは増殖を抑制する検証結果を得た。
また同フィルムは従来品同様の高い透明度を確保するのに加えて、基材上に印刷・印字が行える印刷適性を付与。ロット番号やQRコードなどを追記できる。
基材は透明ポリエステルフィルム16μmで、粘着剤は強粘着タイプのラミネート用を、また剥離紙には片面ポリラミグラシン紙を採用。想定する用途は、各種商品ラベルや表示ラベル、POPラベルをはじめテーブル、エレベーターや自動販売機のボタンに貼付するラベルのラミネート加工用など。
問い合わせは同社印刷・情報材事業部門(☎03−3868−7734)。
▲飲食店のテーブルに貼るメニューPOPなどにも
▲不特定多数が触れる商品ラベルの保護用途にも
(2021年4月1日号掲載)