久保井インキ㈱(大阪市東成区東今里、久保井伸輔社長、06−6973−6211)は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的として、社員のワクチン接種に「特別有給休暇」と「奨励金」を支給する制度を創設した。
同社はこれまで、地域への消毒用アルコールや不織布マスクの寄付を実施。社内でも消毒用アルコールや飛沫防止フィルムの設置に加え、接触機会を減らす狙いで新たに自動ドアを導入するなど、内外で感染防止活動を遂行してきた。
今回の措置を講じる背景として、同社は「2月から医療従事者向けに開始されたワクチンは高い有効性を持つとされ、早期に全国民への接種が望まれる。一方、現役世代は平日のワクチン接種が難しい。接種が休日に集中し、速やかなワクチン接種ができないのではとの懸念があった」と説明。
こうした中、政府が示した「新型コロナの発症を予防し、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすことでまん延の防止を図る(要旨)」とのワクチン接種の目的に久保井インキは賛同。社員が地域を通じて集団免疫獲得の一員となることを掲げ、1万円を支給して積極的なワクチン接種を促す奨励金制度と、平日の接種を可能とする特別有給休暇制度の創設を決定した。
(2021年4月1日号掲載)