ウェブサイトの制作やウェブマーケティングなどを手がける㈱プライムページ(渋谷事務所・東京都稲城市東長沼、洞地一德社長、☎03-4590-1217)は、遺失物の捜索に役立つQRシール「Scamee!」を開発。ペットやモノなどを被着対象とし、さまざまな用途開拓を進めている。
15×25mmサイズのScamee!は、1枚ごとに異なるQRコードと「発見者の方へ! このQRをスキャンして取得したことを持ち主にお知らせください!」といった文言が印字されたシール。使用手順は、持ち物にScamee!を貼付後、QRコードを読み取ってユーザー情報を登録する。貼付したパスケースやバッグなどを紛失した場合、拾い主がスマートフォンでQRコードを読み取ると、持ち主へ連絡できるといった仕組み。持ち主と拾い主双方の個人情報を開示することなく連絡が取れ、拾い主が承認すれば取得した際の位置情報も知らせることができる。
担当者は「ウェブ関連の事業を展開する中で、QRコードを活用した最終製品の開発に乗り出した。失くしものの捜索に役立つ製品は需要が見込めるのではないかと思い付き、貼付対象を選ばないシールと組み合わせた」と開発の経緯を説明する。価格は5色のシールが各色1枚ずつのセットで、2,200円(税込み)となっている。
専用サイト(https://scamee.theshop.jp)で販売し用途開拓を進める中、玩具を扱うECサイト「ポストホビー」(https://www.posthobby.com)でもこのほど発売。サバイバルゲームで使用するエアガンのマガジンに貼付する用途で活用されている。マガジンに貼付するため、黒1色に統一されており「用途に合わせて色やデザインを変更して提供できる」(担当者)としている。
モノに貼付するほか、ペット用途の「Scamee! for dog」もラインアップ。飼い主の情報のほか、ペットの健康状態やワクチン接種履歴などの備考も入力できる。迷子対策をはじめ、ペットホテルに預ける際の補足情報の提供といった活用も可能。QRコードを読み取って表示される「愛犬情報ページ」は「公開・非公開」が選択でき、「迷子札ページ」では「迷子中・迷子ではない」といったステータスを設定することで、必要な場合以外での情報公開を防げる。サイズは直径20mm、価格は3枚セットで2,200円(税込み)となっている。
担当者は「ユーザー情報を登録するだけの簡単な使用方法となっており、電池も不要で機能を発揮し続けることができる。貼付対象に応じてプラスアルファーの機能提案を行っていければ」とコメントする。
〈写真〉個人情報を守った上で遺失物を取得した旨を連絡可
(2020年12月15日号掲載)