木曜日, 10月 24, 2024
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Koenig & Bauer、新オフセット枚葉機 毎時2万回転の高生産性

独Koenig & Bauerはこのほど、パッケージ分野向けのオフセット枚葉機の新機種「Rapida 106X」を発表。高品位印刷に加え、ジョブチェンジ時間を圧縮したことによる高生産性を実現している。

同機の対応用紙サイズは最大740×1060ミリ。印刷速度は最大で毎時2万枚となっており、8色ユニットに加えてコーターやコールド箔ユニットも搭載している。
多品種小ロット対応を実現するため、ジョブチェンジ時間を短縮する機能も強化。印刷ローラー洗浄機能「サイマルテニアス・ローラー・ウォッシュ(SRW)」は印刷中に使用していないユニットを洗浄し、次のジョブへの迅速な切り替えを可能にする。SRWは従来機にも搭載されていたが、パッケージ製造で多用されているUVインキの洗浄にも新たに対応するようになった。
6月にオンライン上で実施されたライブショーの展示モデルでは、ニスコーターも2ユニット用意されており、光沢とマットニスの2種類をワンパスで施せるデモンストレーションが披露された。多色にコールド箔、ニス加工を行うといった工程でも印刷速度を落とさずに稼働させることができ、化粧品など高意匠性が求められる分野で採用を見込む。
高速印刷に対応する8Kカメラによってインラインの全面検査も可能で、色味のブレや文字の欠け、カスレも検知する。
Koenig & Bauer JP㈱の営業部エグゼクティブ・スペシャリストの渡部茂氏は「色味の調整や見当合わせ、版替えは自動化されており、パッケージ製造向けモデルで世界初の毎時2万回転という速度も併せて高い生産性を発揮できる。さらにSRWによって、洗浄のために印刷機を止めることなく、稼働率を最大化させられる。メンテナンス性も向上しており、定期的に油を差さなければならないグリスポイントを従来機比で削減し、オペレーターの負担を減らした」とコメントしている。
Rapida 106Xの発売は来年1月を予定。問い合わせは、Koenig & Bauer JP(☎03-5623-3004)まで。
 
〈写真〉「Rapida 106X」は印刷速度に加えて印刷ローラー洗浄機能「SRW」で高い生産性を発揮する
 
(2020年10月1日号掲載)

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