兼松はこのほど、米プリメーラ製インクジェット(IJ)方式の産業用ラベルプリンタ「LX610」を発売。卓上サイズで抜き加工機能を搭載し、極小ロットから印刷とハーフカットを実現できる。
同機は解像度1200×1200dpiで、印刷速度は最大で毎分2.76メートル。本体サイズは345(D)×432(W)×242(H)ミリ、対応基材幅は120ミリまで。ロール紙は紙やPET、PPなどの基材を用意する。
同社は「卓上IJのラベルプリンタでは業界初となる、内蔵したカッティングプロッタ方式の抜き加工機能により、多様な異形ラベルを製造可能。ダイカットラベルを用意する必要がなく、ユーザーニーズに素早く対応できる」としている。
CMY3色のインクカートリッジはIJヘッドと一体化しており「交換も煩雑な手順が不要で、家庭用プリンタと同等の手軽さで入れ替えられる」(同社)と紹介。インクは、染料と顔料2種類のカートリッジを用意しており、必要に応じて使い分けができる。
染料インクは写真・イラストなどの高精細印刷、顔料インクは耐水性や耐薬品性などを備えた高耐久性ラベルの出力といった使い分けを想定。食品、コスメ、酒類、POP、ノベルティーといった分野で採用を見込むほか、ラベル印刷会社やデザイナーによる校正用途としても有用と訴求する。
同社は「付属ソフトによって、デザインやカットデータも簡単に設定可能。1カ月から利用できるレンタルプログラムも用意し『異形ラベル・カスタムシールの簡単作成』『極小ロット対応』『短納期化』といった特長を実感していただければ」とする。問い合わせは電子機器部(TEL03-5440-8203)まで。
(2020年6月15日号掲載)