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新タック化成、稲わらやもみ殻、間伐材原料のバイオマス粘着紙を開発

新タック化成(株)(香川県三豊市豊中町上高野、濱田弘介社長、TEL0875-62-1080)はこのほど、農作物の副産物とされる稲わらやもみ殻、間伐した材木などを基材の原料に採用したバイオマス粘着紙「エシカルペーパー 80H」を開発。自然保護と環境保全に貢献する粘着ラベル向け製品として、販売を開始した。

新製品はバイオマス原料と古紙の混抄紙を基材とし、和紙風のデザインとなっている。永久接着タイプのエマルジョン粘着剤を採用し、剥離紙はPEをラミネート加工した上質(クリーム色)といった製品構成。シートとロールの双方で供給可能となっている。
エシカルペーパーの原料となる稲わらやもみ殻は、里山の再生に寄与する田んぼのみから採取された農作物の副産物。対象の農業従事者から購入し、平釜と地球釜で蒸解することにより原料化する。すでに米袋や手提げ袋などとして採用実績がある。
また、原料の一つでもある間伐材は、群馬県みなかみ町の「の森」から計画的に伐採された木材を使用。同木材の一部としておがくずをパルプ化しており、包装紙やギフト袋として採用されている。
なお、赤谷の森は(公財)日本自然保護協会ならびに林野庁、地域住民の協力により、生物多様性の復元と持続的な地域づくりに基づく「赤谷プロジェクト」として展開されており、すでに絶滅危惧種のイヌワシに関する生息環境向上を目指す活動などで、その成果が現れている。
新製品の開発に関して、新タック化成では「赤谷の森から計画的に伐採された木材を原料としており、地域コミュニティーだけでなく、みなかみ町全体の自然循環にも貢献していきたい」と説明。今後、環境負荷の軽減に寄与する特長のPRに努める。
 
(2019年9月15日号掲載)

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