花王はこのほど、ESG(環境・社会・ガバナンス)戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」に関して、グループ全体での具体的な活動を本格化。リデュースイノベーションの一環として「プラスチック製アイキャッチシール」全廃を発表した。
同社は、気候変動や海洋プラスチックごみなど、社会的課題への対応といったニーズを背景にKirei Lifestyle Planを策定。商品設計から、消費者の持続可能な暮らしを実現する目的で〝ESGよきモノづくり〟に注力する。
その第一弾として、プラスチック循環社会への対応からプラスチック(フィルム)製アイキャッチシールの全廃に取り組む。同社は「消費者の購入時に商品特徴や正しい使用方法などを的確に伝達できるメリットがあった。その反面、プラスチック使用量が増え、廃棄時のCO2排出量や関連ごみの増大につながる」と説明。今後、同プランに基づき全廃を早急に推進する。
ただし「使用方法の伝達等が必要となる場合、再生紙への変更を行う」(同社)とコメントしており、再生紙をベースとしたアイキャッチシールの採用は、今後も可能性が残されている。
(2019年10月15日号掲載)