セイコーエプソンはこのほど、インクジェット(IJ)ヘッド「PrecisionCoreプリントヘッド」の外販を開始すると発表。商業・産業印刷分野におけるデジタル化の支援を目的に、2019年度上期からグローバルで発売する。
同社はこれまで、大判IJプリンタ向けにヘッドの外販を行ってきたが、画質や生産性、耐久性、ヘッド拡張性といった差別化技術、コスト競争力を持つ「PrecisionCoreプリントヘッド:S3200シリーズ」を新たにラインアップへ追加。解像度は600dpi、有効印刷幅は120.2ミリ、使用可能な最大インクは2色となっている。昨年7月に広丘事業所で新工場を竣工し、プリントチップの生産能力を拡大させたことで、同ヘッドの外販が可能となった。
また、最大8色使用に対応し、ヘッド複数搭載向けに小型化した「MACHヘッド:L1440シリーズ」も同様に外販を開始。こちらは解像度360dpi、有効印刷幅は25.4ミリとなっている。
新たに追加された2種のIJヘッドは、いずれもUV・水性・溶剤インクに対応している。
同社は「完成品のプリンタ事業の成長とともに、パートナーシップによるヘッド外販を強化することで、IJのイノベーションを加速させていく」としている。問い合わせは、同社(TEL0266-52-3131)まで。
(2019年4月1日号掲載)