フレキソ印刷機などのサプライヤーであるウインドミュラー&ヘルシャー(W&H、独・レンゲリッヒ、ユルゲン・ワッツCEO)はこのほど、パッケージ印刷用のデジタル印刷機の開発に乗り出したと発表した。Xaarヘッドとピエゾインクジェット技術の採用によって、小ロットと短納期への対応を求められているパッケージ印刷のニーズに応えることなどが開発コンセプトとされている。経済性と品質の安定性に優れ製品とすることも目標だ。
同社は、デジタル印刷機の開発に向け、まず、過去数年間にフレキソ印刷とグラビア印刷のプロセスを改めて解析し、2016年からは解析結果をパッケージ向けのデジタル印刷に応用する可能性について、それぞれ研究を続けてきた。一方、パッケージ印刷分野では、小ロット・短納期が進み、フィルム系基材へのインク密着性をさらに高めるよう要望されているとみている。
これを踏まえて同社のデジタルチームの責任者、スベン・ミヒャエルは「当社の印刷機は高速度と高品質を最優先事項にしている。新製品開発の最終目標は、パッケージ印刷会社に従来と同等の品質の提供を確約できる、優れたデジタル印刷機として市場に投入することだ」とコメントした。