ウエブテック(株)(東京都品川区南大井、道場將人社長、TEL03-5471-0531)は、江東区有明の東京ビッグサイトで開催されている「IGAS2018」に、シール・ラベル向けの全面検査装置を複数披露している。
「LTS-R」はロールラベルに対応したモデルで、毎分最大300メートルという超高速搬送と、0.09×0.09ミリの超高分解能が特徴。高速稼働と高精度検査を両立する同機は、リリース以降ラベル印刷会社へ数多く導入されている。
今回のIGAS出品に際して、同社はLTS-Rのアップデートを発表。ハードウエアに独自のGPU(Graphics Processing Unit)を新たに搭載したことで「従来の高速検査から高速化を遂げたうえ、細かい欠陥をより鮮明に撮影してエラーの検知ができるようになった」(担当者)としている。新型GPUの搭載によって得られる効果は「理論上、従来機で要していた検査の時間を半分に圧縮できる」(同)という。
同機のサイズは1910(W)×1253(D)×1622(H)ミリで、有効検査幅は35〜350ミリ。文字欠け、色むら、インキ飛びなどを検知する。オプションとして剥離紙へインクジェット(IJ)印字を行い員数検査ができるユニットのほか、専用のシートカッターとの連結も可能だ。
「LTS200」はシートラベル向けの全面検査装置。毎時最大3万6000枚を搬送し検査を行うという超高速性と、LTS-R同様0.09×0.09ミリの超高分解能を特徴としている。加えて、形状に依存せず変形型でも搬送・検査できる「変形品対応」や、フィルム系基材や合成紙など紙以外のメディアも検査可能な「特殊紙対応」を確保。このほか、検査後のライン上で員数検査を行い、指定の枚数ごとに当て紙を施し帯掛け処理するといった、梱包前のプロセスを全自動化・無人化する装置と結合することもできる。
ほかにも同機を小型化した「LTS-B」も用意。
担当者は「ものづくりの現場では、人手不足が年々深刻化する。〝より確実に、より早く〟を設計コンセプトとする当社の検査装置は、不良チェックをより精度高く、かつ短時間で確実に行う。人手不足の現場の効率化や省人化にお役立ていただきたい」と語る。
(2018年7月15日号掲載)