リンテックの可変情報印字用ラベル素材「LVIP(エルビップ)」シリーズにこのほど、海上輸送用ラベル規格「BS5609」の認証を取得したPP系合成紙素材が新たに加わった。これを使用することで、オフィスのレーザープリンタで海上輸送物に貼られる管理・警告用ラベルを1枚からプリントできる。
化学薬品などをドラム缶に入れて海上輸送する際、内容物の識別や取り扱いに関する警告の表示でラベルを貼付する。海上で落下した場合を想定し、ラベルは剥がれず印字も消えないことが要求される。同規格は、英国規格協会が定めた海上で取り扱われる危険物に貼り付けるラベルの耐久性に関する国際基準。欧米ではすでに浸透しており、今後はアジア地域での運用拡大が見込まれている。
リンテックは今回、3カ月間海水に浸しても粘着力を保持し、また砂などでこすれても印字が消えにくい耐摩耗性を兼ね備えたラベル素材を開発。
「FH6022-80」は、電子写真方式のレーザープリンタに対応したラベル素材。さまざまな耐久性試験をクリアした同素材は、ラベルが剥がれやすい海水中でも強い粘着力を保持するほか、印字内容がこすれて落ちにくい優れた耐摩耗性も実現している。また「FH6026-80」はサーマルプリンタ対応。なお両素材とも、UVインクジェットやフレキソ、レタープレスなど幅広い印刷方式に対応している。
用途は主に海上輸送時の管理・警告用ラベルなど。問い合わせは同社印刷・情報材事業部門(TEL03-3868-7734)。
〈写真〉レーザープリンタで「BS5609」認証ラベルを1枚から
(2018年7月1日号掲載)