(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA・京都市上京区、馬場恒夫社長、TEL075-414-7610)はこのほど、UVインクジェット方式のデジタルラベル印刷機「Truepress Jet L350UV」シリーズの出荷実績がグローバルで100台を超えたと発表した。
同機は2014年から販売を開始しており、昨年にはハイエンドモデル「同L350UV+」と、ローマイグレーション(低浸透)インクを搭載した「同L350UV+LM」をリリース。前者は薄手のフィルム基材にも対応できるよう搬送部に冷却用のチルローラーを採用し、後者はそれに加えて窒素パージ機構も搭載している。欧州や北米、日本を含むアジアで展開し、今年2月に、シリーズ累計100台以上の出荷実績を達成した。
「短納期化・多品種小ロット対応」「コンベンショナル機の老朽化に伴うリプレイス」といった理由を背景に導入台数が伸長しており、担当者は「海外におけるお客さまの活用事例は、ローカルな地ビールラベルのような、小ロットで多品種・短納期の仕事が多い。デジタルの特性を生かし、データ処理を効率化して高い生産性を発揮している」と紹介する。
また、欧州では食品包装における安全性は必須の課題で、低浸透インクが強く求められている。「日本のブランドオーナーには、まだ低浸透インクの利点が知られていないが、UVインクの臭気を低減できる点を訴求していく」(担当者)としている。
同社は今後も、トータルコストと利便性のメリットをPRし、同シリーズの販売活動を強化する方針だ。
(2018年5月15日号掲載)