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HP、グローバルで「HP Indigo 6900」販売開始 生産性・収益性高める新機種

HPはこのほど、ラベル・パッケージ向けのデジタル印刷機「HP Indigo 6900」のグローバルにおける販売を開始した。従来機からデータ処理速度などを改善して生産性を向上させたことに加え、印刷物の耐久性を高めるソリューション「Pack Ready for Labels」にも対応。また、ワンパスでデジタル加飾を施す「HP Indigo GEM」、エレクトロインクのシルバーや「Invisible Blue」「同Yellow」といった、ラベルに付加価値を与える豊富な選択肢を備えている。

電子写真方式のHP Indigo 6900は粘着ラベルをはじめ、シュリンク、インモールド、ラップラウンドラベル、軟包装、紙器に対応するデジタル印刷機。印刷のプリプレスを担うデジタルフロントエンド「HP Production Pro for Indigo Labels & Packaging」によってRIPの処理速度を従来の5倍とするなど、高い生産性とスケーラビリティーを実現した。
また、印刷物に耐久性を付与する「Pack Ready for Labels」も備えている。昨年の「ラベルエキスポヨーロッパ2017」で発表された同ソリューションは、ラベルにコート処理を施して防水性・耐薬品性・耐擦過性を高め、高度な耐性が求められる分野への活用を可能にする。
デジタル加工により意匠性を高める「HP Indigo GEM」にもインライン接続でき、インクジェットユニットによってデジタル箔やスポットニス加工をワンパスでこなす。
意匠性・機能性を持ったインクも新たに追加。展示会などで注目されていたエレクトロインクのシルバーをリリースし、輝度が高いメタリック表現を実現した。紫外線下で見えるようになるエレクトロインクの「Invisible Blue」「同Yellow」は、セキュリティーやプロモーション用途で活用できる。Pack Ready for Labelsとの組み合わせで一層効果を発揮する屋外用途に有用な退色防止イエロー・マゼンタ、さらに、蛍光ピンクや従来同様のプレミアムホワイトなど多様なインクをラインアップしている。
同社は、デジタル印刷機の稼働効率を最大化させるソフトウエアやシステムも充実させている。可変デザインを自動生成する「HP SmartStreamMosaic」を利用すると数百万にわたるデザインをバリアブルで出力可能。KをCMYの3色掛け合わせで表現する「生産強化モード」では印刷速度を高めて消費電力を25%削減できるほか、PCやモバイル端末からマシンの稼働状況の確認ができるアプリケーション「PrintOS」も用意するなど、トータルで生産性・収益性の改善を支援する。
本体のスペックは解像度2438×2438dpiで、印刷速度は条件によって異なるが4色印刷時では毎分30メートル。基材幅200〜340ミリに対応し、粘着紙とフィルム基材、厚紙といったアプリケーションを扱える。

 
 
(2018年3月1日号掲載)

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