(有)森下製版(東京都台東区小島、森下慎一社長、TEL03-3861-2378)と(有)二髙商事(東京都板橋区大山東町、髙野公二社長、TEL03-3961-3537)は現在、印刷機器の洗浄と環境負荷の軽減に効果のある強アルカリ電解水「Tウオーター」の提案を積極化している。同製品を活用する洗浄機「Tシステム」の引き合いが増加しており、販売を担当する二髙商事では、試作機によるデモを通じて、ソリューションを提案。また、要望に応じて同システムのレンタルにも対応する。
Tウオーターはph13.1といった強アルカリ性の水溶液で、溶剤型の洗浄液と異なり無色・無臭。Tシステムは、Tウオーターが注入された櫓内に使用後のインキツボやロールなどといった部品を沈下させ、インキや油膜を超音波で洗浄する。また、スリッターやカッター、刃型などに付着した粘着剤も除去することで、刃の寿命を伸ばす効果がある。静電気防止効果が得られるのも特徴。
二髙商事の髙野社長は、ラベル業界への販売に際して「大手からは、フレキソ機や凸版輪転機などの部品洗浄に関する効率化から、大型サイズのニーズがある。今後、当システムのサイズアップといったカスタマイズに応じる」と語る。
一方、中小企業からは「環境にやさしい洗浄液として、Tウオーターの需要が増加」(同社長)しており、製品サンプルの支給やシステムのレンタルなどを通じて、同製品のPRに力を注ぐ方針としている。
(2018年3月1日号掲載)