(株)インテックス(東京都北区浮間、中村晴悦社長、TEL03-3965-5085)はこのほど、最大毎分150メートルでスリット加工が行える高速タイプのスリッター「イグザスSLシリーズ」の開発を発表した。
同社は、独エアハルトライマー(EL)のカメラ検査システム「ナイスキャン」を実装した全数検査装置「イグザスシリーズ」を2010年から販売。またCCDパターンマッチングカメラで異物混入、ラベル抜けを検査する簡易検査システム「PLAMO(プラモ)」を提供するなど、高機能モデルから簡易版までラベル印刷の検査機器を提供している。
中村社長はインテックスを設立した1989年以前から、カナダ・アルペコのスリッターをラベル印刷業界向けに輸入販売してきた。イグザスSLシリーズは、アルペコの基本構造を踏襲しながら制御・駆動機構の変更や操作方法の見直し、新機構の搭載など日本市場に向けて機能を向上したモデル。「一般ユーザーはもとより、現在アルペコを設備している企業に向け、置き換え需要を意識して開発した」(中村社長)と位置付ける。
同機の主要な特徴は①最大毎分150メートルで安定駆動②2軸サーボモーター採用で〝柔らか〟から〝固〟巻きまで選択自在③検査カメラも搭載可能でスリット+検査を実現④イニシャルコストを抑えた価格、など。
①②については、検査装置で構築したインテックス独自の搬送機構と基礎技術を応用して実現。原紙径を入力すれば、2軸サーボにより常に最適かつ一定のウェブテンションを維持しながら、高速搬送からの急停止、再スタートもスムーズに行う。同時に、蛇行修正装置がより効果的に機能を発揮する同社の搬送機構やエアーで上下調節できる独自のニップロールの機構などにより、ロール側面に生じる段差の発生を抑制している。
〈写真〉写真はオプションの検査カメラを搭載した特注の初号機
(2018年2月1日号掲載)