リンテックはこのほど、ラベル印刷機製造の基幹工場として事業展開していた琳得科(天津)実業有限公司の解散を発表した。解散手続きはすでに着手されており、法令等に基づく必要な手続きが完了次第、精算結了する予定。
リンテックは1973年、半輪転機「A-100」を開発し、日本国内で印刷機の製造・販売事業をスタート。その後も、中国を中心に凸版間欠機「LPM-300」シリーズの販売を手がけてきた。
特に中国市場では、74年からラベル印刷機の販売を推進。87年には、天津技術サービスセンター(中国)を設立し、アフターサービス活動に取り組んだ。やがて93年、同センターを解消し、リンテックグループの印刷機における製造・販売拠点として、琳得科(天津)実業有限公司を設立した。
しかし近年は、印刷方式の変化や中国など新興国の景気減速などにより、収益性が悪化。今後の事業継続は困難との判断から、解散・精算へと至った。
なお、国内外の印刷機に対するアフターサービスは、引き続き行う方針としている。
(2017年3月15日号掲載)