(株)エクト(東京都板橋区成増、才川淳二社長、TEL03-6909-2909)はこのほど、ラベルディスペンサー「LD3000」と製造ラインや店舗のラベルを利用した商品管理で、作業時間短縮を目的としたラベルリワインダー「LR4500」「同4500W」を発売した。同社はこれまで、初めて機材を扱う人でも容易に操作できる安価な手貼り専用機を製造し、生産現場の効率向上に応えてきた。
LD3000は、前モデル「LD2000」の後継機で、通紙幅が最大57㍉の卓上型ラベルディスペンサー。剥離させる距離を、フォトセンサーのつまみで調節することができるほか、ブラシ先端の〝点〟の集合体で搬送中のラベルを上から押さえ、ばたつきを防ぐ。同社独自の技術「プレッシャーブラシ」機構を搭載する。ラベルを剥がしたあと、剥離紙は巻き取り機構でまとめられ、ごみの散らかりがない設計。なお、最大8台まで専用ケーブルをつなぐことで、動きを同期させ、作業時間の削減を実現し、クリーンな作業環境を保つ。
商品の企画に携わるデザイン部の一戸淳課長は「自動で剥離されたラベルを、片手でつまみ上げるだけと、誰でも簡単に使いこなせる。『貼る』ことだけに集中できるので、作業の効率がアップする」と紹介する。
同機のサイズは、155(W)×180(D)×235(H)ミリと、卓上で扱えるコンパクトさが特長。
また、通紙幅が最大114ミリのLR4500は、プリンタで印刷されたラベルを紙管に自動で巻き取っていくリワインダー。巻き取りバーに設置された、サイズを調節できる「3インチコア」によって、ラベル業界で主に用いられる内径32と76ミリの紙管2サイズに対応している。ウェブの流れに応じて、正転逆転が選べ、おもて巻きもうら巻きもできる。
LR4500Wは対応ラベルの最大幅が178ミリ。両機とも、プリンタの速度に合わせて2段階のスピード設定が選択できる。
〈写真〉ラベルディスペンサーLD3000(左)とラベルリワインダーLR4500(右)
(2017年2月15日号掲載)