トッパンフォームズはこのほど、宅配伝票などに使用される物流ラベルの新製品「EXフォームType-SL」を開発した。
新製品は、ラベル基材の裏面に独自の塗工パターンでニスをコーティングすることで、受領書を段ボール箱から剥がす際の剥離性を向上したのが、最大の特徴。さらに、剥離後の受領書に関しても、丸まりを抑制するため、優れた保管性を実現している。
一方、剥がしたあとの箱に残ったフィルム層については、透明性を高めたことにより、箱表面の意匠性を保持する。
また、物流業界での採用を考慮し、既存の自動ラベラーでの対応が可能。特に、ラベル上部の受領書と同下部の送り状において、双方の間にあるスリット部分に、折れ曲がりを防止するための加工を施した。これにより、ラベリング工程で双方が分断されるといったトラブルを回避する。
同社では、グループ会社のトッパン・フォームズ東海(株)・静岡工場に新製品の製造ラインを構築。
今後の展開として、宅配物や航空手荷物などの用途に合わせたラベルの開発・製造を強化。運送業界や通信販売を手がける小売業界などへ拡販することにより、3年間で5億円の売り上げを目指す。
(2016年11月1日号掲載)