(株)ウイル(埼玉県入間郡三芳町、山田和男社長)は、ラベル印字をはじめ段ボールや軟包材にダイレクト印字が可能な高速、低価格のUVインクジェット(IJ)プリンタ「PJ-600」を上市。衣料のケアラベル(表示タグ)印刷や包装機械への搭載用途で導入が進んでいる。
同社はサーマルプリンタやIJプリンタの輸入販売と自社製造、およびこれらサプライ品を供給する企業。特に軟包材への製造年月日印字用途として、包装機や製袋装置と一体化したサーマルプリンタやサーマルヘッドを提供している。
PJ-600は、ウイル初となるオリジナルのUV-Jpプリンタ。サーマルプリンタに寄せられていた、印字箇所以外のリボンが使えずコスト高となる点や、印字速度の遅さといった不満の解消を目的に開発した。
フィルム包材にもダイレクト印字できるピエゾ式の同ヘッドは、600×600dpiの解像度で最大毎分50メートルの印字を実現。1ヘッドで毎分50メートルの2色印字も可能としており、省スペース設置にも有効。最大印字幅は54ミリ、専用インクはCMYKのほか緑、青もそろう。
問い合わせは同社(TEL049-277-8940)。
〈写真〉右が「PJ-600」。硬化用のランプも用意
(2016年11月1日号掲載)