アルテックはこのほど、ナローウェブのフレキソ印刷機とCTP2機種の販売を開始。ラベル業界に対し、高品質・高付加価値を実現するトータルソリューション提案を本格化する。
フレキソ印刷機は、伊ボブストフィレンツェの「M」シリーズを販売。その中で、ラベル分野には「M1」と「M3」を展開する。最大印刷幅はいずれも360ミリで、最大印刷速度は毎180メートル。フレキソのほか、スクリーンや箔押しユニットが搭載可能で、ラベルの高付加価値化に対応する。また、印圧や抜き加工の圧力調整を自動的にこなす「デジギャップ」に加え、M3は独自の自動見当調整システム「デジタルフレキソ」を採用。作業時間と資材ロスの削減に貢献する。
フレキソ版・樹脂凸版対応CTPは、中国のクローン製「HDI-900H」とイスラエルのデジフレックス製「フレキソジェット1725」をラインアップした。前者は、リニア式スキャンシステムの採用により、高速・高精度の製版を実現。後者は、インクジェットでアナログ版に直接遮光マスクを描画するのが特徴で、すでに日本市場で導入実績がある。
同社は、販売展開に際して東京テクニカルセンター(江東区東陽)に、CTP2機種を設置。テスト稼働やデモンストレーションなどを通じて、ラベル印刷会社などに機能を訴求する。
ラベル市場への本格的な販売展開について、張能徳博社長は「製品や技術などの開発に意欲的な印刷会社と協力しつつ、ラベルの新需要開拓に貢献したい」とコメントしている。
テクニカルセンター見学の問い合わせは、印刷・包装営業部(TEL03-5542-6751)まで。
〈写真〉東京テクニカルセンターにCTP2機種を設置。デモ稼働などを行う
(2016年9月15日号掲載)