(有)ヤス コーポレーション(東京都葛飾区堀切、今安卓也社長、TEL03-3695-5245)はこのほど、モジュール型検査装置「YSS-350」を開発。インライン、オフライン検査が自在に選択可能となるほか、検査後に加工機と連結させるといった複合的な形でも運用できる。
海外市場では、印刷機のウェブ上にカメラを搭載するインライン検査も多い。一方国内のラベル向けに出された検査装置の大半は、オフライン用途のスタンドアロンタイプとなっている。
YSS-350は検査装置部分をモジュール化した〝移動型検査装置〟。キャスター付きの同機を移動させ、既設印刷機でインライン検査が行えるほか、巻き取り機や専用シートカッター、スリッターと連結させることで検査・加工の両工程に掛かる時間とヤレを大幅に圧縮することができる。
カメラ分解能は0.175ミリで最大検査速度は毎分60メートル。給紙モジュールの最大給紙径はφ500、また装置は1800(H)×600(W)×730(D)ミリと、インライン使用下でも場所を取らないようコンパクト設計とした。なお、モジュール型検査装置と専用シートカッター機は特許出願中。
なおYSS-350の初号機は、(株)サニー・シーリング(宮崎県都城市志比田町、窪田祐一社長)に導入された。
〈写真〉既設の印刷機に組み込んでインライン検査も
(2016年8月15日号掲載)