(株)インフォトレンズ(東京都渋谷区恵比寿、山内亨社長、TEL03-5475-2663)は7月15日、港区港南の東京コンファレンスセンター・品川で「ワイドフォーマット&ファンクショナル・プリンティングコンファレンス2016」を開催。ワイドフォーマットやテキスタイル、パッケージのトピックなど、印刷市場の今後を占う13セッションが催された。
drupaに関しても、現地入りしたアナリストのロン・ギルボア氏による最新情報や業界動向が発表された。展示はデジタル機が主流になりつつあり、商業印刷の分野で大きな伸びしろがあるとの見方を示した。また、大野インクジェットコンサルティング代表の大野彰得氏は、ヘッドや基材への対応性を進化させたインクジェット技術を紹介。B1対応機が続々登場したことに触れ、需要の減少が見られない紙器や軟包装、ラベルに絡めて、今回のテーマを「パッケージdrupa」と定義した。
「ラベル・パッケージング市場予測」のセッションは、アソシエイトディレクターのロバート・リーヒー氏が担当。近年、個食や多言語対応などさまざまな商品が展開される中、アイキャッチ性の高いラベルを求める声が一層高まっていると指摘。ラベル市場は成熟しているが、経済発展とともに成長し微増傾向にあることが語られた。
後加工に関してもロバート氏が講演を行い、「デジタル印刷に対応する抜きや加飾加工の多くがインライン化、あるいはニアーライン化しており、操作性も向上している。ソフトも含め、ユニークなソリューションが今後も期待できる」とコメントした。
(2016年8月1日号掲載)